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2018/05/24論語と算盤と鶴田会計

こんにちわ、労務チーム 田原です。

突然ですが、皆さんは「渋沢栄一」という名前を
ご存知でしょうか。

渋沢栄一は、「日本資本主義の父」などと呼ばれ、
明治から昭和にかけての近代日本のグランドデザインを
経済の面から築き上げた経済界のレジェンドです。

現在のみずほ銀行やサッポロビールの前身となる会社をはじめ
約470もの会社の設立や500もの慈善事業に関わったといわれています。

お恥ずかしい話ですが、私自身、
学生時代に社会科の授業で名前を聞いたことがあったような・・・(汗)
という程度で、ほとんどこの人物の存在を知りませんでした。

その渋沢の経営哲学のエッセンスが込められた一冊が、
「論語と算盤」という書籍です。

(今回私が読んだのは、ちくま新書の現代語訳版であり、
これは原本の重要項目を抜粋して編集したものです。
訳者曰く「中学生でも気軽に会いに行ける」内容とのことです。)

渋沢の経営哲学は、「利潤と道徳の調和」、
「道徳と経済は両立させることができる」というものでした。

彼は、幼少期より学んだ「論語」の考えに基づく道徳を、
「利益への欲求」が暴走することの無いよう
中和剤として日本の資本主義に注入しようとしました。

すなわち、「不誠実にふるまうな」「自己の利益を第一に図るな」といった
消極的な道徳と、経済活動を通じて人々の生活を豊かにする「公益の追求」
といった積極的な道徳を私利の追求という欲求と調和させようとしたのです。

ちょっと強引ですが、粉々に砕いて言ってしまえば、
「皆を幸せにする為に、正しく儲けましょう」
といったことでしょうか。

一見すると「当たり前のこと」と思われるかもしれませんが
改めて自問すると、どうでしょうか?

また、渋沢の言葉は、経営者のみならず、
経済活動に従事する全ての人々の「働き方」や
「仕事選び」のヒントにもなるかもしれません。

もし大いなる楽しみと喜びの気持ちをもって事業に携わっていくなら、
いかに忙しく、いかにわずらわしくとも、飽きてしまったり
嫌になってしまうような苦痛を感じるはずもないだろう
・・・精神が溌溂として愉快な気持ちから楽しみを発見し、
さらに尽きない喜びを感じて事業を進める原動力とすることができる。
そんな事業の成長は、社会のためにもなるものだ。

(「現代語訳 論語と算盤」205・206頁)

テクノロジーの発達や人口構造の急速な変化によって
働き方が大きく変化する将来に不安を感じている人は、
一度このレジェンドの声に耳を傾けてみてはいかがでしょうか。

自分が読んだ本を不特定多数の方に紹介するというのは
とても勇気がいるのですが、
鶴田会計のクレドにもあるように
「幸せと利益を両立するいい会社をつくる」という
価値観を共有する皆様にはぜひお読みいただきたい一冊として
ご紹介させていただきました。