2025/06/19
相続トラブルを防ぐために─“争続”にならないための備えとは?

こんにちは! グロースリンク行政書士法人の近藤です。
今回は相続の問題点についてお話したいと思います。
「うちは財産も少ないし、相続の問題なんて関係ない」 そう思っている方こそ、注意が必要かもしれません。 相続のトラブルは、資産の多寡に関係なく、誰にでも起こりうる身近な問題です。特に近年は、家族関係が多様化し、親族間での話し合いが難航するケースが増えています。
相続で起きがちな3つの問題点
① 財産の分け方でもめる 「家は長男が継ぐもの」「介護をしてきたから多くもらいたい」など、気持ちと法律のズレが争いの火種になります。特に不動産など分けにくい財産があると、調整は難しくなります。
② 相続手続きが進まない 相続人が多数にわたっていたり、音信不通の相続人がいたりすると、手続きが長引いてしまいます。また「誰が何を持っているのか」が不明確なまま放置されるケースも多いです。
③ 放置された不動産が問題に 相続した不動産の名義変更が行われず、何年も「故人名義のまま」になっているケースがあります。こうした土地は管理が難しく、空き家や災害リスクにもつながります。
こうした背景を受け、2024年4月から「相続登記の義務化」がスタートしました。 これは、不動産を相続した人が3年以内に登記をしないと、10万円以下の過料が科される可能性があるという制度です。
“争続”を防ぐために、今できること 相続トラブルを防ぐためには、次のような備えが効果的です。
財産の棚卸しをしておく(見える化) 預貯金・不動産・保険などのリストを作成し、家族にも伝えておきましょう。
遺言書の作成 「誰に何を相続させたいか」を明確にすることで、トラブルを大幅に減らせます。 早めの家族間の話し合い 「相続の話は縁起でもない」と避けず、元気なうちに方針を共有しておくことが大切です。
専門家に相談する 行政書士、司法書士、税理士、弁護士など、相続に詳しい専門家のサポートを受けることで、安心して進められます。
相続は“人”の問題。だからこそ「備え」が効きます。 相続で一番大切なのは、「家族の関係を壊さないこと」です。 感情が絡む場面だからこそ、法的なルールと心の準備の両面が必要になります。 登記の義務化も始まり、「そのうちやろう」では済まされない時代になりました。 ぜひこの機会に、自分や家族の相続について考えてみてください。
ご不明な点があれば グロースリンク行政書士法人までお問い合わせください!