こんにちは。医療チームの髙木舞です。

今年も年末調整の時期が近づいてまいりました。

そろそろ勤務先から年末調整の書類が配られ、提出書類をまとめて書類に記入して・・・
毎年恒例の手続きの準備は進んでおりますでしょうか？

今回は、年末調整書類のひとつ「給与所得者の扶養控除等（異動）申告書」の書き方で
知っておいてほしい３項目をご案内いたします。

【１】住所

「あなたの住所又は居所」の欄には、その年の１月１日時点の住所地を書きます。
[令和５年分]の扶養控除申告書なら、令和５年１月１日です。

ここに記載された住所地にて、令和５年分の住民税（県民税＋市民税）が課税されます。

なお、住民税は、その年の“前年”の所得から税金額が計算され、その年の１月１日時点の
住所地の市町村から課税されます。
年の途中で市外に引っ越した場合でも、前の住所地の市町村から課税通知が届きますので
お気を付けください。

 

【２】扶養親族の所得金額

扶養親族の欄には、あなたの収入で扶養している親族について記載します。
（ここでは配偶者（夫や妻）についての説明は省略いたします。）

所得の見積額の欄には「収入」や手取り額ではなく「所得」の金額を記載してください。

　収入・・・給料や売上の額面（保険料や経費等を差し引く“前”の金額）
★所得・・・給料所得控除や経費等を差し引いた“後”の金額　
　　　　　　↑扶養控除申告書に記載する金額はこちらです。

　　　　　　ちなみに、パートやアルバイト等の「給料所得」のみの親族の場合
　　　　　　・年間の収入が５５万円までなら「０円」と記載します。
　　　　　　・５５万円超１６２万５，０００円までなら、
　　　　　　　「収入金額」－５５万円　の金額を記載すればＯＫです。

なお、扶養親族の実際の所得が扶養の範囲を超えていた場合、あとから税金が追加徴収
されることがあります。

給料所得の場合、その年の１月１日から１２月３１日の間に「支払いを受けた」ものが
対象になりますので、親族の所得金額をしっかり確認しておきましょう。

 

【３】異動があった場合

令和４年分の年末調整で提出する書類には、令和４年１２月３１日の状況を記載します。

扶養控除申告書の記載内容に変更があった場合には、その都度、扶養控除申告書を記載
して勤務先に提出してください。
　・住所地の変更
　・扶養親族の異動（就職のため扶養から外れる、離職等のため扶養に入る等）
　・出生による扶養親族の追加

年に一度の書類ですが、あなたの所得や税金を計算するための重要な書類です。
記載内容に迷うことがありましたら勤務先にお問合せください。